《頭使って練習しろ!》個人練習の仕方を見直そう

んにちは!

M spaceです。

 

 

「練習中は、

めちゃくちゃ頭使え!」

 

あなたも

同じようなことを言われたことは

ありませんか?

 

これって

どういう意味なのでしょうか。

 

(頭使って、、、何を考えればいいの?)

(間違ってないか注意しながらやるってことかな)

(あっ、気が散ってるな、、集中しなきゃ、、、)

(、、、)←無心で集中している

 

当時の私は、こんな感じで

結局、

頭を使って練習できていませんでした!

 

そもそも、

 

「頭使って練習するというのは、

こういうことだよ」

 

というふうな、ひとつの形のようなものが

全く自分の中にない状態でした。

 

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つまり、

自分では頭を使っているつもりでも

実際には使えておらず

 

ただ闇雲に練習しているのと同じ

 

という状態でした。

 

今回は、

頭を使って練習するとは

どういうことか?

 

それが

上達にどう関係してくるのか

について

 

私が気づいたことを

お伝えしてきますね。

 

もしあなたが今

 

頭を使って練習する

ということがどんなことなのか、

ご自身で軸があるのなら

 

それで結構です。

 

恐らくあなたは既に

 

自分の身体をどう動かせばいいか、

頭から手へ、

手からスティックへ、

よくわかっている状態であり、

 

起こっていることを

観察して、

論理的に理由づけして

 

自分に必要な練習を

自分で組み立てられることが

できているでしょう。

 

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しかし、

もし高校時代の私と

同様の状態なら、

 

それはつまり、

 

起こっていることを

観察して、

論理的に理由づけすることができず

 

自分に必要な練習を

自分で組み立てられることが

できていない状態

かもしれません。

 

それだと

 

いつまでたっても

人から注意されたり

指導してもらわないと

上達できない

 

そんな未来になってしまう

可能性があります。

 

もちろん、今後も

他人からの指摘や

上級者からの指導は

上達に不可欠す。

 

しかし、

いつでも手取り足取り

教えてもらえる環境があるとは

限りません。

 

例えば

先輩が卒業して、

今度は自分が下級生を持つように

なったとき

 

自分の練習と下級生の面倒を見るのと

どちらもこなさなければならず、

 

そして

自分にとっての先輩は

もう身近にはいない

 

こんな状況、

起こりえませんか?

 

 

え?

と不安になった方は

ぜひこのブログを読み進めてみてください。

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さて、

話を整理しますと、

 

「頭を使って練習」できている

=自分の身体に何が起こっているか汲み取れる

自分に必要な練習メニューを自分で組み立てられる

=個人練習の質が高い(だから上手い)

 

というように

言い換えられます。

 

今、

私は、

「言い換え」をしました。

 

これが実は、

 

頭を使っている状態の例

 

になります。

 

目の前にあるもの

起こっていることを

自分の言葉で言い換えられる。

 

「さっき先輩が言ったことは、

自分の感覚でいうと

きっとこういう意味だな」と

翻訳できる。

 

これができると、

次の行動が具体的に

想像

しやすくなります。

 

例えば、


「これはりんごです」

と言われたとき、

「はい、これはりんごですね」

で会話が終了する、、、

 

これで

お互いの理解が伴っているなら

問題ありません。

 

しかし、

単なるオウム返しに

なっている可能性がありませんか?

 

なので、

同じ「りんご」を目の前にしたとき

状況を他の言葉で言い表して確認すると、

 

「果物のひとつであるりんご」

「冬が旬であるりんご」

「白雪姫に出てくるので有名なりんご」

「わたしの好きなりんご」

 

こんなふうに、

会話の文脈にもよりますが、

 

りんごとは何か?

どんなりんごか?

何のためのりんごか?


など、より詳しく、

その「りんご」について確認すると、

より正しく、会話を理解できます。

 

打楽器の練習、

それも

身体を使いこなす訓練としての練習でも、

同じことが言えます。

 

 

例えば、

「スティックを持つ

 

というのは、

実際はどんな状態で、

どんな言葉に

言い換えられるでしょうか??

 

それは、、、

 

 

 

「つまむ」

「はさむ」

 

です!!!

 

 

普通、何も知らない人が、

「持つ」という動作をすると

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持つ!

 

こんなふうになる

可能性があります。

 

しかし、

我々にとっての「持つ」

違いますよね?

 

前回の記事でおさらいした通り、

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つまむ!

「つまむ」ようにして持つ、

のです。

 (言い換え!)


さらに、

スティックを支えるためには

付随的に「はさむ」要素も

実は、加わってきます。

 

例えば

スティックが

手のひらの生命線上にあたるのが目安

という状態では、

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スティックが手のひらの生命線上にあたる

手の中は、

こんな形になっています。

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手の中の実際

よく見ると、

母指球と、後ろ三本指の付け根あたりで

溝ができていて

 

その溝が、ちょうど

生命線のラインとほぼ一致して

 

結果的に

この空間にスティックが

挟まる

状態になっています。

 

また、

親指と人差し指の「つまみ」

の部分も、

 

実際は、

つまむというより

指同士がスティックにベッタリと

触れている状態です。

(言い換え!)

 

ここについても

分解して

実際の状態を

明らかにしてみましょう。

 

ポイントは人差し指です!

 

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ベッタリしている親指のみ外した状態

まず、写真のように

親指だけを外します。

 

そして、

人差し指のどこが

スティックに触れているか

確認してみます。

 

普通に考えると、

一見、写真の白線部分

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第二関節部分の溝

第二関節部分を

曲げることによって

できる溝を用いて

スティックを囲うよう形

 

となることでしょう。

 

もちろん、

これが間違いではないですが、

 

もう少し、

細かく感触を確かめてみてください。

 

実際は、

関節の溝というより

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関節より根元の、指の腹の側面部分

関節より根元の、

指の腹の側面部分に

スティックが触れています。

 

この部分は、

関節ではないので、

スティックを包み込んで

ホールドすることはできません。

 

ということは、

実際は、

 

この部分+親指の腹で

スティックを挟んで

持ち手の支点と

しているのです!!

 

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挟んで支点になってる

その証拠に、

関節でスティックを

包み込んでいないからこそ、

 

このように

スティックをホールドしたまま

人差し指を伸ばすことができます。

もちろん、

演奏上

常にこの状態が正しいとは

言い切れませんが、

 

これ「しか」できない

 

よりも、

 

これ「も」できる方が、


ひきだしが多くて

良いと思います。

 

こうしてみて

はじめて、スティックを

「持つ」

ことができました。

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結果的に、自然に、「持てた」


 

 

いかがでしたか?

 

「頭を使う」

というのは、

 

練習中、

いかに集中するかだけではなく、

 

いま、

自分の身体に

なにが起こっているのかを

繊細に感じ取り、

 

それを観察、分析して、

自分の言葉に置き換えて

言語化し、

 

そうやって得た事実をもとに

次にどういった取り組みをすればいいか

想像し、実際に試みる、

 

この一連のながれを

絶えず行っていく

 

ということなのです。

 

頭も身体も

めちゃくちゃエネルギーを使います。

 

こうすることで、

物事を多方面から

見ることができ、

 

自分の身体を

自分で使いこなすことや、

 

自分で自分に必要な練習を割り出し、

自力で実行できることが

できるようになり、


質の良い個人練習が

できるようになります。


これらの継続で、

技術が安定し、

より良い演奏ができるようになるのです。

 

あなたも今すぐ、

自分の練習中の様子を

思い出してみてください。

 

そして、

 

取り組んでいること、

起こっていることを

自分で別の言葉に言い換えられるか

試してみてください。

 

けっこう、

頭、使うと思います!!!

 

そして

その結果を

ぜひ、その先の練習に繋げてみましょう!

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました!