《頭使って練習しろ!》個人練習の仕方を見直そう

んにちは!

M spaceです。

 

 

「練習中は、

めちゃくちゃ頭使え!」

 

あなたも

同じようなことを言われたことは

ありませんか?

 

これって

どういう意味なのでしょうか。

 

(頭使って、、、何を考えればいいの?)

(間違ってないか注意しながらやるってことかな)

(あっ、気が散ってるな、、集中しなきゃ、、、)

(、、、)←無心で集中している

 

当時の私は、こんな感じで

結局、

頭を使って練習できていませんでした!

 

そもそも、

 

「頭使って練習するというのは、

こういうことだよ」

 

というふうな、ひとつの形のようなものが

全く自分の中にない状態でした。

 

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つまり、

自分では頭を使っているつもりでも

実際には使えておらず

 

ただ闇雲に練習しているのと同じ

 

という状態でした。

 

今回は、

頭を使って練習するとは

どういうことか?

 

それが

上達にどう関係してくるのか

について

 

私が気づいたことを

お伝えしてきますね。

 

もしあなたが今

 

頭を使って練習する

ということがどんなことなのか、

ご自身で軸があるのなら

 

それで結構です。

 

恐らくあなたは既に

 

自分の身体をどう動かせばいいか、

頭から手へ、

手からスティックへ、

よくわかっている状態であり、

 

起こっていることを

観察して、

論理的に理由づけして

 

自分に必要な練習を

自分で組み立てられることが

できているでしょう。

 

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しかし、

もし高校時代の私と

同様の状態なら、

 

それはつまり、

 

起こっていることを

観察して、

論理的に理由づけすることができず

 

自分に必要な練習を

自分で組み立てられることが

できていない状態

かもしれません。

 

それだと

 

いつまでたっても

人から注意されたり

指導してもらわないと

上達できない

 

そんな未来になってしまう

可能性があります。

 

もちろん、今後も

他人からの指摘や

上級者からの指導は

上達に不可欠す。

 

しかし、

いつでも手取り足取り

教えてもらえる環境があるとは

限りません。

 

例えば

先輩が卒業して、

今度は自分が下級生を持つように

なったとき

 

自分の練習と下級生の面倒を見るのと

どちらもこなさなければならず、

 

そして

自分にとっての先輩は

もう身近にはいない

 

こんな状況、

起こりえませんか?

 

 

え?

と不安になった方は

ぜひこのブログを読み進めてみてください。

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さて、

話を整理しますと、

 

「頭を使って練習」できている

=自分の身体に何が起こっているか汲み取れる

自分に必要な練習メニューを自分で組み立てられる

=個人練習の質が高い(だから上手い)

 

というように

言い換えられます。

 

今、

私は、

「言い換え」をしました。

 

これが実は、

 

頭を使っている状態の例

 

になります。

 

目の前にあるもの

起こっていることを

自分の言葉で言い換えられる。

 

「さっき先輩が言ったことは、

自分の感覚でいうと

きっとこういう意味だな」と

翻訳できる。

 

これができると、

次の行動が具体的に

想像

しやすくなります。

 

例えば、


「これはりんごです」

と言われたとき、

「はい、これはりんごですね」

で会話が終了する、、、

 

これで

お互いの理解が伴っているなら

問題ありません。

 

しかし、

単なるオウム返しに

なっている可能性がありませんか?

 

なので、

同じ「りんご」を目の前にしたとき

状況を他の言葉で言い表して確認すると、

 

「果物のひとつであるりんご」

「冬が旬であるりんご」

「白雪姫に出てくるので有名なりんご」

「わたしの好きなりんご」

 

こんなふうに、

会話の文脈にもよりますが、

 

りんごとは何か?

どんなりんごか?

何のためのりんごか?


など、より詳しく、

その「りんご」について確認すると、

より正しく、会話を理解できます。

 

打楽器の練習、

それも

身体を使いこなす訓練としての練習でも、

同じことが言えます。

 

 

例えば、

「スティックを持つ

 

というのは、

実際はどんな状態で、

どんな言葉に

言い換えられるでしょうか??

 

それは、、、

 

 

 

「つまむ」

「はさむ」

 

です!!!

 

 

普通、何も知らない人が、

「持つ」という動作をすると

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持つ!

 

こんなふうになる

可能性があります。

 

しかし、

我々にとっての「持つ」

違いますよね?

 

前回の記事でおさらいした通り、

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つまむ!

「つまむ」ようにして持つ、

のです。

 (言い換え!)


さらに、

スティックを支えるためには

付随的に「はさむ」要素も

実は、加わってきます。

 

例えば

スティックが

手のひらの生命線上にあたるのが目安

という状態では、

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スティックが手のひらの生命線上にあたる

手の中は、

こんな形になっています。

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手の中の実際

よく見ると、

母指球と、後ろ三本指の付け根あたりで

溝ができていて

 

その溝が、ちょうど

生命線のラインとほぼ一致して

 

結果的に

この空間にスティックが

挟まる

状態になっています。

 

また、

親指と人差し指の「つまみ」

の部分も、

 

実際は、

つまむというより

指同士がスティックにベッタリと

触れている状態です。

(言い換え!)

 

ここについても

分解して

実際の状態を

明らかにしてみましょう。

 

ポイントは人差し指です!

 

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ベッタリしている親指のみ外した状態

まず、写真のように

親指だけを外します。

 

そして、

人差し指のどこが

スティックに触れているか

確認してみます。

 

普通に考えると、

一見、写真の白線部分

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第二関節部分の溝

第二関節部分を

曲げることによって

できる溝を用いて

スティックを囲うよう形

 

となることでしょう。

 

もちろん、

これが間違いではないですが、

 

もう少し、

細かく感触を確かめてみてください。

 

実際は、

関節の溝というより

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関節より根元の、指の腹の側面部分

関節より根元の、

指の腹の側面部分に

スティックが触れています。

 

この部分は、

関節ではないので、

スティックを包み込んで

ホールドすることはできません。

 

ということは、

実際は、

 

この部分+親指の腹で

スティックを挟んで

持ち手の支点と

しているのです!!

 

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挟んで支点になってる

その証拠に、

関節でスティックを

包み込んでいないからこそ、

 

このように

スティックをホールドしたまま

人差し指を伸ばすことができます。

もちろん、

演奏上

常にこの状態が正しいとは

言い切れませんが、

 

これ「しか」できない

 

よりも、

 

これ「も」できる方が、


ひきだしが多くて

良いと思います。

 

こうしてみて

はじめて、スティックを

「持つ」

ことができました。

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結果的に、自然に、「持てた」


 

 

いかがでしたか?

 

「頭を使う」

というのは、

 

練習中、

いかに集中するかだけではなく、

 

いま、

自分の身体に

なにが起こっているのかを

繊細に感じ取り、

 

それを観察、分析して、

自分の言葉に置き換えて

言語化し、

 

そうやって得た事実をもとに

次にどういった取り組みをすればいいか

想像し、実際に試みる、

 

この一連のながれを

絶えず行っていく

 

ということなのです。

 

頭も身体も

めちゃくちゃエネルギーを使います。

 

こうすることで、

物事を多方面から

見ることができ、

 

自分の身体を

自分で使いこなすことや、

 

自分で自分に必要な練習を割り出し、

自力で実行できることが

できるようになり、


質の良い個人練習が

できるようになります。


これらの継続で、

技術が安定し、

より良い演奏ができるようになるのです。

 

あなたも今すぐ、

自分の練習中の様子を

思い出してみてください。

 

そして、

 

取り組んでいること、

起こっていることを

自分で別の言葉に言い換えられるか

試してみてください。

 

けっこう、

頭、使うと思います!!!

 

そして

その結果を

ぜひ、その先の練習に繋げてみましょう!

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました!

【これで今日から上手くなる!】スティックの扱い方を解き明かせ②(スティックの持ち方)

んにちは!

M spaceです!

 

今回は、

前回に続き、

スティックコントロールにおいて

指はどう使われているか?

を細かく見ていきます。

 

前回は、

指の役割分担について

お伝えしました。

 

 

前回の記事はこちら↓↓↓

nobishirohakken.hatenablog.com

 

今回は、

 

指の役割分担を実践されたうえで、

実際にスティックを持ってみると

どうなるか

 

をお伝えします。

 

 ※ちなみに、

 スティックを持つ前の補足的な訓練については、

別記事で紹介しております。

ぜひ参考にしてください。

 

 

さて、

スティックの持ち方といえば、

 

次のような説明がされることで

一般的には知られていますね。

 

・スティックの根元1/3あたりを

親指と人差し指でつまむように持つ

 

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・中指、薬指はスティックに添える

(小指はついてもつかなくてもOK)

 

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後ろ3本の指を添える&生命線にあてる



・持った時、

スティックが腕と一直線上になる角度で持つ

(目安は、生命線にスティックがあたる感じ)

 

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あなたがこれで、

「なるほどなるほど!」

と、既に腑に落ちていれば

このブログを読む必要はありません。

 

しかし、

 

「実はあんまり腑に落ちていない」

「言わんとすることは分かるけど、

実際、自分としては身体にしっくりきてない」

 

こんな思いを抱えている場合は、

ぜひこのブログを読んで、

 

今までとは別の視点から、

スティックを持ってみましょう。

 

よくわからないときは、

同じものでも

他の方向から見つめてみると

糸口が見つかることがあります。

 

反対に、よくわからないときに

同じ方法を何度も挑戦する

というのは、

正しい気づきが得られにくいです。

 

 

 

これは私の場合ですが、

 

私は上記にある、

一般的に説明される

スティックの持ち方を読み、

 

その文章の表現に沿って

身体を合わせていきました。

 

え?それの何がいけないの?

 

いいえ、いけなくはありません。

それで正しいのです。

 

でも、

体感としては、

わからなかったのです。

 

文章の通りに

スティックを持ってみた結果、

当時の私の持ち方が

こちらです↓↓↓

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なんか変。先輩はこんな持ち方してない・・・

 

明らかに違和感。

これでいいのかな…?

と自信がありませんでした。

 

 

なので私は、

文章の表現に身体を合わせていく

のではなく、

 

どのような身体の状態が

結果的に

そのような

文章表現になるのか?

 

という視点で探ることにしました。

 

その過程をご紹介しますね。

 

前回使った、

手の形の途中からスタートします。

グーを作り終えたところ、

後ろ3本の指を開く前、のところです。

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指を折りたたんでグーを作り、親指の腹を人差し指の側面に押し付けている状態

 

この状態です。

思い出せましたか?

 

次に、

 

今は

親指の爪が上を向いている状態

なので、

 

親指の爪が横になるように

そして、手の甲が上を向くように、

手首を内側に回転させます。

 

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親指の爪は上→横、手の甲は横→上

 

このあいだも、

指同士の適度な圧迫は

やめないでくださいね。

(×スカスカ、〇ギュッ)

 

そして、

いま、画像で印をした部分に、

隙間がほとんどないことを

確認してください。

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白線部分(人差し指側面と親指の間)がほぼくっついている

 

それでは、

この白線部分に、

苦労して(くっついているので)、

スティックを通してください。

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くっついている間を苦労して通す

 

そのまま、

親指の腹に

スティックがベッタリ触れるところまで 

スティックをぐりぐりと

下げてみましょう。

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親指の腹がスティックにベッタリ来る位置まで下げると・・・

 

はい、

 

これでスティックが持てました!!!

 

持つ位置は

目視で1/3あたりに

調整する必要がありますが、

 

指の感覚はどうでしょう?

 

以前より

確信をもって

スティックに触れている

のを感じ取れませんか?

 

ひっくり返して、

後ろ3本の指も、下の写真のように

なっているのではないでしょうか。

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結果的に、本来触れるべき場所に、指が触れている

 

無駄なアソビ、

空間がなく、

しっかり持てている感じ

を実感できましたか??

 

最初のアプローチの仕方と

結果を比べてみましょう。

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1枚目:文章に身体を合わせたとき、2枚目:身体の状態から文章表現を確かめたとき

 

ほぼ同じ!!

 

結果的には

同じ形に落ち着くものも、

 

少し別の角度から

試してみると

その人にとってはより分かりやすい

糸口に出会える。

 

今回は

スティックの持ち方を通して

 

スティックを持つときに

指はどう使われているか?

 

ということを細分化し、

明らかにできました。

 

あなたも

今一度

確かめたくなったのではありませんか??

 

今すぐ

この記事をスクロールし、

手の形を写真の通りに作り、

 

段階的に

スティックを持つ

ことを体験し、

 

スティックを持てている感覚を

実感して、自信をつけましょう!

 

 読んでいただき、

ありがとうございました!

【これで今日から上手くなる!】スティックの扱い方を解き明かせ①(指の使い方)

んにちは!

M spaceです!

 

あなたは、

スティックコントロール

【指を使う】要素があるのを知ったのはいつですか?

 

私は、先輩に教わるまで、

打楽器のスティックコントロール

全て手首で行われているものだと思っていました。

 

早く叩けたり、長く連打できたりするのは、

手首が柔らかい人ができるのであって、

 

自分はあんなの無理だなー

漠然と思っていたのを覚えています。

 

なので、うまく叩けなくても、

「自分は手首が固いから…」

と考え、いつもそこで終わっていました。

 

なので、

高校に入って、先輩から

【そういうときは指も使うんだよ】と教わったときは

目からウロコでした。

 

これをやれば

自分にも早いパッセージが叩けるかもしれない!

連打ができるようになるかもしれない!

一縷の望みをかけて、熱心に練習しました。

 

さて、

指を使う練習とは、

 

スティックを持って

手の中に納まっている部分のスティックを

指で押す(キックする)イメージで行うものです。

 

2つ打ちや、連打する際に

必要な技術となってきますね。

 

どうですか?

うまく指は使えていますか??

 

今回は、

指を使うにあたって、

実際に指はどう使われているのか?を整理し、

より客観的に自分の技術を分析できることを目指します。

 

もし整理できれば、

指を使うことを意識するとき

あなたは何に気をつけて練習をすればいいか

具体的に対策を立てられるようになります。

 

 

逆に、もし整理できないままだと、

あなたは単に「全体的に手が慣れる」日が来るまで、

指のコントロール力が向上しないかもしれません。

 

それはすなわち、

その日が来るまで、

2つ打ちも、連打も思うように演奏できない

ということです…。

 

 

では、

どんな訓練をすればいいのでしょうか?

 

まず、

スティックコントロールにおける

【指の役割分担】

知りましょう!

 

①親指+人差し指

→この2本は、スティックを持つ担当です。

 

②中指+薬指+小指

→この、後ろ3本の指は、

スティックをコントロールする担当です。

 

※小指はスティックには

触れないかもしれませんが

手の脱力具合には関係してくるので、

こちらに含めます

 

この

①スティックを持つ担当

②スティックをコントロールする担当

は、

 

別々の部隊として

動かせる必要があります。

 

例えば、

連打をしていて疲れて

手が固まってきてしまったとき

「力を抜いて!」と言われたとします。

 

そのとき、

①スティックを持つ担当

②スティックをコントロールする担当

どちらも力が抜けてしまうと、

 

スティックを落とします。

 

力を抜くべきは

②スティックをコントロールする担当

 

つまり、

中指以降の後ろ3本の指であって

 

①スティックを持つ担当

つまり、親指+人差し指の方は

スティックをホールドするための

最低限の力は維持してくれないと困るのです。

 

このことを

自分が身体を使いこなすうえで、

欲しい機能であるとして

認識しましょう!

 

次に、

実際に①、②を分けて動かせるために

有効な訓練をお伝えします。

 

少しずつ、グーを作りましょう。

このとき、最後に親指の腹を

折り曲げられた人差し指の側面に

グッと押し付けます。

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始め

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指を根元まで折り曲げる

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根元まで折り曲げた指を、手のひら側へ倒す

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親指の腹は、折り曲げた人差し指の側面へ

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爪の色が変わるくらい、グッと押し付ける


そうしたら、

後ろの3本指は

ゆっくりグーを解きます。

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①持つ担当はそのまま、②コントロールする担当の後ろ3本の握りを解く

これで、

①スティックを持つ担当

②スティックをコントロールする担当

の住み分けができました!

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①と②が住み分けられた状態

 

最後に、

グーを解いた後ろの3本を

 

親指+人差し指はそのままの状態で

伸ばす⇔手のひら側にまっすぐ下ろす

 

という運動を繰り返します。

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親指+人差し指はそのままで、後ろ3本を伸ばしたり…

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伸ばした後ろ三本を、まっすぐ下におろして指を閉じたりを繰り返す

筋を傷めるといけないので、

100%の圧迫をする必要はありませんが、

適度な負荷を感じながら行えると良いです。

 

うまくいかない場合は、

ゆっくり、ソロソロと動かすところから始めましょう。

 

慣れてきたら、

最後の後ろ3本を伸ばす⇔たたむ際に、

指の腹が手のひらに当たったときに

ペチペチ音が鳴るくらい、しっかりタッチできると良いです。

 

 

いかがですか?

 

単にスティックを振りつづけても、

持ち手がズレたり、

実際に演奏で指が使えるようにならなければ

せっかく時間を費やしても意味がありません。

 

プロを目指すわけではないにしても、

部活やサークルだって、

活動期間に限りがありますよね?

 

1年~2年くらいの間で、

基礎的な技術は習得しておきたいとは思いませんか?

 

もし、指を使う練習をし始めて

既になんとなく

数か月くらい時間が経ってしまっているなら、

 

ぜひ

この訓練に取り組んでみましょう!

 

今すぐこの記事をスクロールして

写真の部分へ戻り、

 

スティックコントロールにおける

【指の役割分担】

を身につけましょう!

 

そのあと、実際にスティックを持って

振ったり叩いたりしてください。

そして、感触の変化を感じてください。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

【スティックの持ち手がズレる人必見!】指の力を鍛える方法

んにちは!

M spaceです!

 

練習をしてると、

 

(スティックの持ってる所がズレてくる…)

(利き手じゃない方が特にズレる…)

 

こんな状態に陥ることはありませんか?

 

今回は、

スティックの持ち手がズレないように

指の力をつける訓練を

お伝えしていきます!

 

この訓練を行うことで、

あなたは、スティックなしでも

より具体的な方法で

着実に指の力をつけられます。

 

反対に、この訓練を知らなければ、

あなたは、何時間もの練習を経て

単に指がスティックの運動に「慣れる」まで

練習のたびにスティックがズレ続けます。

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そもそも、

なぜスティックの持ち手はズレるのでしょうか?

 

なぜ、上手い人は

スティックの持ち手がズレずことなく

良い演奏ができるのでしょうか?

 

ここで、

少し、イメージをしてみましょう。

 

あなたがペンで文字を書くとき、

親指と人差し指で、ペンを握っていませんか?

 

あなたが消しゴムで文字を消すとき、

親指と人差し指で、消しゴムを動かしていませんか?

 

あなたが歯磨きをするとき、

親指と人差し指が、支点になって歯みがきしていませんか?

 

そして、

それはすべて、

利き手の親指と人差し指ではありませんか?

 

利き手でない方でこれらを行うと、

途端にブレブレになって上手くいきませんよね!

 

上手い人は、

どちらの手も、利き手のように使えるから

上手いのです。

 

そして、

今回のスティックの持ち手に関しては、

 

どちらの手の親指と人差し指も、

思い通りに使いこなせている状態

と言えます。

 

では、

親指と人差し指の何を、

使いこなせているのでしょう?

 

それは

①指が物に触れてる感覚

②指が物をつまむ力

です!!

 

あなたが利き手で

思い通りに字を書いたり、消したり、

歯磨きができるのは、

 

あなたの利き手の親指と人差し指が

 

①物に触れている感覚を捉えるのが上手く

②物をつまむ力がある

 

からなのです。

 

上手い人は、利き手でない方の親指と人差し指も

 

①スティックに触れている感覚を捉えるのが上手く

②物をつまむ力を使って、スティックを適切にホールドできる

 

のです。

 

ですから、

このふたつを訓練すれば、

スティックの持ち手がズレないような

指の力を手に入れることができます。

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では、

実際に試してみましょう。

 

まず、

手の感覚を繊細に感じる準備をします。

 

入念に手洗いをするとき、

ハンドクリームを手に擦り込むとき、

あなたはどうしますか?

 

指と指を交差させたり、

指を一本ずつ個別に擦ったり、

爪の先や爪の周りまで、

細かく自分の手指を触りませんか?

 

これと同じことをやってみましょう。

 

例えば、

どこからどこまでが人差し指の第一関節で、

どこからどこまでが人差し指の第二関節か、

というように、細かい境界を意識できると良いです。

 

 

 

次に、

スティックによく触れる、

指の第一関節の腹が、物に触れている感覚を

繊細に感じる訓練です。

 

指を折りながら数を数えるときを

イメージしてください。

それを各指、一本ずつやる感じです。

 

親指

→母指球を折りたたむようにして、

指の腹を小指の付け根へタッチ

 

人差し指

→まっすぐ下ろして、指の腹を

母指球の中腹へタッチ

 

中指

→人差し指と同様

 

薬指

→まっすぐ下ろして、

指の腹を生命線の付け根へタッチ

 

小指

→母指球を折りたたんだところへ、

指の腹を親指の付け根へタッチ

 

※このとき、タッチは圧迫と考えてください。

爪の色が肌色→赤に変わるくらい、圧をかけてください。

 

 

 

最後に、

指でつぶす力をつけます。

 

あれ?

つまむ力じゃなかった??

 

はい、

そうですね、本来欲しいのは、

つまむ力です。

 

しかし、

現段階で、つまむことだけ練習しても、

あまり効果はありません。

 

「つまむ」をもっと強くすると

「つぶす」になりますよね?

 

いまは、

「つぶす」つもりでやって、

やっと「つまむ」ができてくる状態なのです。

 

なので、

訓練としては、

「つぶす」方を意識して行います。

 

どうやるかというと、

 

親指と、各指の第一関節の腹を合わせて

文字通り、つぶす勢いで圧迫をかけていきます。

 

親指と人差し指、

親指と中指、

親指と薬指、

親指と小指、

 

これを何周かします。

 

指の腹同士がまんべんなく

ベッタリとくっつく感じ

覚えましたか?

この感覚がポイントです。

 

さあ、

実際にスティックを持って

振ったり、叩いたりしてみてください!

 

いつもより、

スティックに触れてる指の感覚が

鮮明ではないですか?

 

また、

スティックの持つ

親指と人差し指の力加減、

何も意識せずとも、いつもより適切ではありませんか?

 

なにより、

持ち手がズレにくくなってませんか?

 

どんな教則本も、

スティックの持ち方についての説明は、

巻頭の1~2ページくらいで終わり、

その次から曲の譜面がたくさん来ます。

 

そのたくさんの曲の譜面は、

スティックの持ち手がズレていない前提で

進められています。

 

奏者にとって、何か叩くたびに

よいしょ!

と持ち手を直すことにとらわれてる期間は

できる限り短い方がいいのです!

 

スティックの持ち手がズレることに

時間を取られすぎることなく、

 

早く

曲の練習に思いっきり

意識を向けられるよう

 

ぜひ

この訓練に取り組んでみましょう!

 

読んできただき、

ありがとうございました!

「基礎ができてる」ってどういう状態?

 

んにちは。

M spaceです!

 

(基礎大事、大事ってみんな言うけど…)

(結局、基礎ができてるって、どういう状態なの…)

 

(私、毎日基礎練はしてるど、これってできてるのかな…)

(〇〇先輩は誰から見ても上手だから、

先輩が基礎できてるってのはわかるんだけど…)

 

 

こんな気持ちになったことは

ありませんか?

 

大学オケに入ってしばらくするまで、

私はこんなふうに、

毎日毎日、不安でした。

(毎日、練習しているにもかかわらず!)

 

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今回は、楽器練習において

「基礎ができている」とは

結局のところ、どういう状態を指すのかを

お伝えしていきたいと思います。

 

 

このことを分かっていないと、

ある曲をどんなにたくさん練習したとしても

その曲で学んだテクニックは、

その曲の中だけでしか活かせません。

 

逆にこのことを理解していれば、

一度学んだテクニックは、

あなたの演奏にとって確かな土台となり、

次の曲に取り組むときも、あなたの助けになります!

 

なぜ、「基礎ができている」状態を

正しく知る必要があるのか?

 

 「え?基礎練のメニューを一通りこなせていたら、

基礎ができてるってことなんじゃないの??」

 

いいえ、

実は違うのです。

 

本当は、

 

「基礎ができている」状態

=自分で自分の身体の使い方を心得ている状態

 

ということなのです!

 

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ですから、

今取り組んでいる「基礎練習」は、

あなたが、あなたの身体の使い方を心得るために

あなたの身体を使って取り組む時間、なのです。

 

そのうえで、

奏者としてより良い音色を

合奏で提供するのです。

 

 

例を挙げてみます。

 

私は高校生の時、ドヴォルザークの交響曲第9番の

ティンパニを担当しました。

 

私は、ロールができませんでしたので、

その曲のロールが出てくる所を何度も練習し、

本番では腕をたくさん振って、なんとかロールができました。

ロールが何小節も続くので、腕が痛かったです。

 

その後、大学オケに入り、

次はワーグナーのマイスタージンガーの前奏曲の

ティンパニを担当することになりました。

この曲にも、ロールが出てきます。

 

さて、

どんな展開が待っていたと思いますか?

 

 

 

「ロール、全然できてない」

「けっこうボコボコいっちゃうんだね」

 

と、先輩に言われてしまいました。

それだけではありません。

 

自分でもそう思えるほど、

あれ?全然ロールできない???

という状態だったのです。

 

以前やった、

ドヴォルザークの交響曲第9番と、

これから取り組む、

ワーグナーのマイスタージンガーとの間に、

とても厚い壁を感じたのです…。

 

(おかしいな…)

(ティンパニのロールなら、以前あんなに練習したのに)

(また振り出しに戻った??)

 

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今の私なら、

 

何が起こっていたか分かります。

 

高校生の時の私は、

確かに、ロールの練習をしていました。

 

しかし、

それはあくまで、

ドヴォルザークの交響曲第9番用のロールだけを

練習していたのであって、他のパターンは手つかずでした。

 

ティンパニのロールの基礎そのものについては、

ぜんぜん向き合ってこなかったのです。

 

ロールの基礎ができていないから

だから、別の曲に変わった途端、

またゼロからロールができない状態に陥ったわけです。

 

さあ、

あなたは覚えていますか?

 

基礎ができている

=自分で自分の身体の使い方を心得ている

 

私は、

高校生の時、ロールをしていて腕が痛かった、疲れたのでした。

痛かったけど我慢して、曲を乗り切ったのでした。

 

特に、外傷を負っていたわけではないですから、

これは明らかに不自然な動きをしていたわけですね。

このまま続けていたら、腱鞘炎になっていたかもしれません。

これでは、自分の身体の使い方をわかっていないですね。

 

当時の私は、

ロール=(誰がやっても)腕を速くたくさん振ること

と思っていました。

 

できるだけ速くたくさん腕を振る

それで、必要な小節の間、音が続けばいい。

 

それ以上、

何かを観察したり、考えを及ばせたりすることは

ありませんでした。

 

自分がどうすればロールが成功するか

どうすればロールが失敗するか

どちらもわかっていなかったのです。

 

これでは、

ロールの基礎ができている、

とは言えません。

 

 

では、

どうすればよいか?

 

 

曲から離れ、

まずはロールそのものの練習をすればよいのです。

(たくさんのパターン!)

 

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そして、

良い音色でロールが続くため、

不自然な動きで身体を傷めずにロールを続けるため、

 

自分はどんなふうに身体を使えばよいか、

ひとつひとつ点検していくのです!

 

マレット、

指、

手首、

前腕、

 

肘、

上腕、

肩、

 

軌道、

力加減、

跳ね返り、

 

音色、

バランス、

 

どう聴こえる?

身体はどう感じてる?

 

滑らかでないなら、

自分の身体をどう動かせば、

滑らかに聴こえるのだろうか?

 

 

そうすれば、

ロールをする時に、自分はどのように身体を使えばいいか、

わかってきます。

 

どんな曲に、

どんなタイプのロールが出てきても

 

ロールをするときに

どのように自分の身体を使えばいいか

わかっていれば

 

少しの練習で

すぐに対応できるようになります。

 

あなたのイメージする通りに

身体が動き、

出したい音が出ます。

 

 

そしてそれこそが、

ロールの基礎ができている

という状態なのです。

 

 

 

いかがですか?

 

あなたも今すぐ、

基礎練の取り組み方を見直してみましょう!

 

単にテンポを速くしていったり、

単に音符をこなしたり、

 

それこそ、

単に「1日〇ページ進める」というような

ノルマを達成するために

毎日の基礎練をしていませんか?

 

もしそうなら、

今すぐやめましょう!

 

より良い音色を

合奏で提供できるため、

そのための技術を習得するために練習しているのです。

 

より良い音色に直結しない練習は

意味がありません。

 

 そしてそれは、

あなたが、あなたの身体の使い方を

理解するところから始まります。

 

今取り組んでいる基礎練を、細かく点検して、

基礎ができている=自分で自分の身体の使い方がわかる

状態を着実につくっていき、

 

様々な曲が演奏できるようになり、

指揮者の突然の指摘にも応えられるような奏者を

目指しましょう。

 

 

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました!

 

 

【結局、何を頑張ればいい?】不器用奏者がスムーズに上達するために必要な視点

んにちは!
M spaceです。
 
 
あなたが今
取り組んでいる楽器の練習は
上達に結びついていますか?

 

 毎日、

朝練・昼練と

教則本に向き合っても

なかなか上達しない。

 

(このまま続けていて

本当に出来るようになるの・・・?)

 

 

そんな疑問を持ちながら、

時間だけが過ぎていく・・・

ということはありませんか?

 

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私もそういう状態でした。

「音が汚い」

「ロールがボコボコする」

と言われてから、4年間も迷走していました。

 

このブログで紹介する方法を

ひとつずつ取り組んでいけば、

  

あなたが取り組んだ練習が

実際に合奏の場で発揮できるところまで

再現性のあるものになります。

 

他の仲間と

同じ教則本に取り組んでいるはずなのに

自分だけが取り残されている場合でも、

追いつき、更には周りと差をつけることができます。

 

 (不器用な自分には

○○先輩みたいに

才能やセンスがないから

これ以上頑張っても無駄だな)

 

 そんなふうに距離を感じていた先輩に、

「今日の音、良かったよ!」と褒められ、

えっ!嬉しい、もっと上手くなりたいな!

と思える日が来ます。

 


そして今度はあなたの方が、

「音が汚くなるのはどうしたら直りますか?」

「どうしたら滑らかにロールができますか?」

と相談を受ける側になるでしょう。

 

自分の音に自信をもって

演奏会本番を楽しめます。

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反対に、この方法を知らなければ

あなたは

ひとつの技術の習得に

何時間も同じ練習を続け、

 

あなたより器用で才能肌の人に

ずっと遅れをとり、

1年後も、2年後も、

今と同じ状態にとどまっているかもしれません。

 

あなたが、

器用で才能肌な奏者に追いつき、

差をつけるには、

どんな練習をすればいいのでしょうか? 

 

教則本を使って

人の何倍も練習する?

 

そうですね、

不器用だと物事の習得するのに時間がかかりますから、

そういう覚悟を持つことは必要です。

 

でも、

それはもう、実践済みではありませんか?

 

では、

どうすればいいか。

 

それは、教則本を進める前に

「自分で自分の身体を使いこなす訓練」

をすること。

 

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器用で才能肌な人は

これが無意識に、

あるいは少し意識すれば、

スッとできるタイプなのです。

 

 しかし、私やあなたの場合は、

これがスッとできません。

 

 

だったらどうするか??

 

まずは教則本を閉じ、

譜面を先に進むのを一旦やめましょう。

 

そして、

あなたが今取り組んでいる、

最もシンプルな基礎練習を、

 

更に細かく分けて、

ひとつひとつ

身体の使い方を点検していく

のです!

 

この点検作業は

一見、遠回りに見えますが、

きちんと行えば、あとから爆速的に巻き返しが効きます

 

自分で自分の身体の使い方が分かるようになれば、

次の技術の習得にかかる時間が大幅に減るからです。

 

反対に、

上達に直結しない練習とは、

 自分の身体を使いこなせていない状態で

多くの譜面に手をつけることです。

 

不器用な人の場合

なんども同じ譜面を繰り返し練習すれば上手くなる

できないのは、その努力と量が足りないからだ、

 

と考えがちですが、

そうではありません。

 

 

何ができていないのか。

 

 

できていないのは、

自分の身体を自分でどう使いこなせばいいのか

自分でよくわかっていないという部分。

 

どんなにたくさん練習をしても、

それが実際により良い演奏に繋がるものでなければ

時間をかける意味がありません。

 

たとえ不器用であれ、

演奏するのはあなた自身なのです。

あなたの身体は、あなたが操縦するのです。

 

より良い演奏を実現するために、

自分で自分を

ひとつひとつ点検していくのです。

 

さあ、

いかがでしょうか?

まずは、あなたが今取り組んでいる、

最も簡単な基礎練習を選びましょう。

 

そして、誰にも邪魔されない場所で、

ひとりで

やってみましょう。

 

上手くできましたか?

 

それは、

なぜ上手くできたのでしょうか?

 

まぐれでしょうか?

それとも、

あなたが

あなたの身体を使いこなせていたからでしょうか?

 

まぐれでも、成功は成功です。

しかし、

より確かな習得をするためにはやはり、

 

あなたが、

「なぜ、今、それができたのか知っている」

そういう状態を手に入れられる方が良いです。

 

合奏の場においては、

奏者は自分の出す音に責任を持てなくてはなりません。

 

あなたの身体は、あなたが操縦するのですから。

 

 

次はそれを客観的に言語化してみましょう。

そのためには、

かなりじっくり「身体の感覚を拾う」ことが必要です。

 

バチは?

指は?

手首は?

 

前腕は?

上腕は?

肩は?

背中は?

 

視線は?

呼吸は?

 

力の入れ具合は?

抜き具合は?

 

今、どこを見てる?

今、何を考えてる?

 

まだまだ、

点検する箇所はありそうです。

 

自分で自分の身体をつかいこなすために

自分の身体に何が起こっているのか

熱心に拾ってみてください。

 

そう、ここが、スタートです。

 

このブログでは、

自分で自分の身体を使いこなすための

具体的な訓練の取り組み方や、

考え方を紹介していきます。

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。